わきがと多汗症は似ているようで違う?

汗に関するトラブルといえば、多く聞くのがわきがですが、多汗症に悩んでいる方も少なくありません。
多汗症とは人より多く汗をかく症状をいいますから、一見するとわきがと似ているような感覚です。しかし、実際には全く違う症状があらわれます。

 

まず多汗症の方ですが、大量の汗をかく原因は自律神経と関係しています。自律神経を調整できずに大量の汗を出し、多汗症となります。
多汗症が起きるということは、交感神経がトラブルを起こしています。多汗症を治療する場合は、手術によって交感神経を除去したり汗腺を除去する方法が行われます。
手術で多汗症を根本から治療してしまえば、効果は抜群ですし、それ以降再発することはありません。確実な治療法と言えるでしょう。

 

また、多汗症の治療では、他に薬を使用する方法やボトックス注射を施す方法もあります。薬やボトックス注射は、同じ汗の悩みであるわきがの治療にも用いられます。
ただ、わきがの場合は脇の下だけを治療すれば良いのですが、多汗症の場合は全身から汗が出ることになります。わきがならワキの下のアポクリン腺を除去すれば原因がなくなりますが、多汗症はそうではありません。
多汗症の症状が多くみられる部位といえば、手のひらが有名です。しかし、人によって症状は異なり、顔、ワキ、足など、さまざまなところで多くの汗を出します。このような部位からは誰でも汗を出していますが、多汗症の場合は通常の汗とは比べものにならない位の量を出します。手のひらから汗がしたたり落ちる程の汗をかくこともあります。
手のひらの多汗症は珍しいものではなく、日本人の統計では200人に1人はいると言われています。

 

多汗症とわきがの区別は付きにくいと思いますが、多汗症ではワキから出る汗が大量だというだけで、ニオイが強いということではありません。
しかし、わきがの人が精神的に辛い状態になるのと同じように、多汗症も人と接することが怖くなり、外出できなくなるケースもあります。放っておくと、うつ病や対人恐怖症といった精神疾患を発症することもありますから、早目に対策を考える必要があります。まずは、専門の医療機関に相談することから始めましょう。